2023年10月03日
Q:司法書士の先生、父は借金を抱えているようです。相続放棄すれば借金を肩代わりせずに済みますか?(真庭)
司法書士の先生、相続放棄について教えてください。私は真庭に住む50代女性です。母は5年ほど前に亡くなっており、父は真庭の実家で一人で暮らしています。私は時々真庭の実家に出向き片付けなどの家事を手伝っているのですが、先日、棚の引き出しの中から借金の督促状が何枚かあるのを見つけて驚きました。見てはいけないもののような気がして、督促状について父に聞くことはできなかったのですが、借金を抱えていることは確かだと思います。
父も高齢ですので、万が一の事があった時にこの借金はどうなるのだろうと不安です。私には家庭がありますので、父の借金で家族に迷惑をかけたくはありません。父が借金を返済しないまま亡くなった場合、私が借金を返済しないといけないのでしょうか。相続放棄すれば、借金を肩代わりせずに済みますか?(真庭)
A:借金も相続財産に含まれますが、ご自身の意思で相続放棄するかどうか決めることができます。
身近な方が亡くなり相続が発生すると、相続人は被相続人(亡くなった方)の所有していた財産を引き継ぎます。この被相続人所有の財産は、預貯金や不動産などのプラスの財産はもちろんのこと、借金や住宅ローンなどのマイナスの財産もすべて含まれます。したがって、被相続人が借金を抱えていた場合は、相続人はその借金を返済する義務を継承することになります。
ただし、相続人は必ず相続財産をすべて引き継がなければならないわけではありません。相続の方法は3つあり、単純承認・限定承認・相続放棄の中から相続人それぞれがご自身の意思で選択することができます。
相続放棄とは、被相続人の財産についての義務や権利の一切を継承しないことを指し、相続放棄をするとその相続人ははじめからなかったものと見なされます。今回の真庭のご相談者様も相続放棄をすれば、お父様の借金の返済義務を引き継ぐことはありません。ただし、相続放棄をするとプラスの財産を受け取ることもできなくなりますのでご注意ください。
また、相続放棄や限定承認をする場合は、相続の発生を知った日(通常、被相続人の死亡日)から3か月以内の熟慮期間中に家庭裁判所へ申述する必要があります。申述を行わないままこの熟慮期間を過ぎてしまうと単純承認したものとみなされ、プラスの財産もマイナスの財産もすべて引き継ぐことになります。
相続放棄をすると後から撤回することはできないため、慎重に検討する必要があります。また、ご相談者様の他に相続人がいない場合、次の相続順位の方に相続権が移動することになります。ご自身が相続放棄することで次に相続権が移る人物が事前にわかっている場合は、その方に相続放棄の旨を伝えておくなど配慮するとよいでしょう。
真庭の皆様、被相続人の生前に相続放棄することはできないため、相続人は被相続人の死亡からたった3か月の間に相続方法を検討しなければなりません。将来的に相続放棄する可能性がある方、相続が開始しているが相続放棄すべきかどうかお悩みの方は、相続の専門家に一度相談されることをおすすめいたします。
津山・岡山相続遺言相談室は相続についての知識と実績が豊富な司法書士が、真庭の皆様の相続についてのお悩みにお応えいたします。初回のご相談は完全無料ですので、どうぞお気軽にお問い合わせください。真庭の皆様からのご連絡をお待ちしております。
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2023年09月04日
Q:相続財産の調査中ですが、銀行通帳が見つかりません。司法書士の先生どうしたらよいでしょうか。(真庭)
先日、真庭に住む父が亡くなりました。真庭市内での葬儀場で葬儀を執り行い、今は相続手続きを進めている段階です。相続人は母と私と弟の三人になります。相続人を確定することができ、相続財産を調査しているのですが父名義の銀行通帳が見つかりません。生前、父の退職金が入っている通帳があり手をつけていないという話を聞いていたのですが、その通帳やカードが見当たらないのです。どこの銀行かは聞いていなかったため、直接銀行に問合せもできず困っています。相続人であれば、銀行の通帳が手元になくても調べることができるのでしょうか?司法書士の先生教えてください。(真庭)
A:相続人であることの証明として戸籍謄本を用意し、銀行へ残高証明を取り寄せましょう。
まず、被相続人が遺言書を遺されていないか確認しましょう。亡くなった方の銀行通帳や財産に関する情報をすべて遺族が把握している方が稀ですので、遺言書がない場合でもどこかにメモ等がないか確認しましょう。遺言書や終活ノート、メモ等もない場合には次のような方法で探してみましょう。
銀行の通帳やキャッシュカードが見当たらない場合には銀行からの郵送物やカレンダー、タオル等の粗品から銀行のものがあれば、直接その銀行に問合せます。これらの手掛かりになるものもない場合には、真庭のご自宅や会社周辺の銀行に直接問い合わせをしてみます。銀行へ被相続人の情報を請求する際には相続人であることを証明する戸籍謄本の提出が必要になりますので、事前に取得しておくとよいでしょう。相続人であることが証明できれば、銀行に対して故人の口座の有無や残高証明、取引履歴などの情報開示を求めることができます。
遺言書がない場合の相続では、相続人の調査や財産の調査など手間のかかる手続きも多く、不慣れですと思った以上に時間がかかってしまうケースもあります。ご自身での手続きや調査が難しいという場合には、相続の専門家に早めにご相談されることをおすすめいたします。
津山・岡山相続遺言相談室では、真庭周辺地域にお住まいの皆様から相続手続きに関するたくさんのご相談をいただいております。
相続手続きは慣れない方にとっては複雑な内容となり、多くの時間を要する手続きになるかと思われます。津山・岡山相続遺言相談室では真庭の皆様のご相談に対し、最後まで丁寧に対応させていただきますので、安心してご相談ください。また、津山・岡山相続遺言相談室では真庭の地域事情に詳しい相続手続きの専門家が、初回のご相談を無料にてお伺いしております。
真庭で相続手続きができる司法書士および事務所をお探しの皆様にお目にかかれる日をスタッフ一同、心よりお待ち申し上げます。
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2023年05月08日
Q:遺言書を作成したいのですが、財産のすべてを把握できない場合どうしたらいいか司法書士の先生教えてください。(真庭)
私は真庭に住んでいる70代の男性です。昔からテニス、ゴルフと続けてきて体力には自信があったつもりでしたが、昨年末に入院手術したりとぼちぼち体調面に不安が出てきました。今年に入り自分の死後について考えるようになり、今は家族のためにも生前対策として遺言書を残そうと決めたところです。私には妻と子供が3人おり、遺産分割方法でもめてほしくはないので、私が遺言書で財産の分け方を指示してしまおうと思っています。ただ私自身、全ての財産を把握しているつもりではありますが、もしも書き忘れた財産があるとしたらと不安です。書き方について教えてください。(真庭)
A:遺言書に“その他の財産の扱いについて”などといった項目を付けるようにしましょう。
多くの財産を所有されている方の中にはすべてを把握しきれないという方もいらっしゃいます。把握できているという方の中にも長らく使用していなかった、相続の対象になることを知らなかったなどの理由で、あとから見落とされた財産が発見されるケースがあります。もちろん、遺言書作成前にきちんと財産調査をする必要がありますが、それでも抜け漏れしてしまった場合、相続人となった方々はその抜け漏れした財産について遺産分割協議を行わなければなりません。財産の内容によってはご家族内でトラブルとなり、最終的には仲たがいしてしまうというケースも実際にあります。このような事態を回避するためには“記載のない財産の扱いの方”というような文言の項目を書き加えましょう。「記載した財産以外に財産が見つかった場合の対処法」という内容が伝わる文言であればどのような文章でも構いません。ただしご自身で気軽に作成できる自筆証書遺言は、手軽で費用も掛かりませんが、作成には様々なルールがあります。方式を間違えると法的に無効となってしまうため、遺言書の作成にお困りでしたら津山・岡山相続遺言相談室の専門家がお手伝いいたします。
相続手続きは正確かつ迅速に行う必要がありますので、相続が発生した際は相続手続きを得意とする津山・岡山相続遺言相談室の司法書士にお任せください。真庭をはじめ、多数の地域の皆様から相続手続きに関するご依頼を承っている津山・岡山相続遺言相談室の専門家が、真庭の皆様の相続手続きがよりよいものになるよう、手続き完了までしっかりとサポートをさせていただきます。初回のご相談は無料でお伺いしておりますので、真庭の皆様、ならびに真庭で相続手続きができる事務所をお探しの皆様におかれましてはお気軽にご連絡ください。
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